【Blender】Blender 2.80 betaでスカルプトモデリング

Blnederは2.8になって劇的に変化しましたが、今回は2.8のスカルプトモデリングはどんな感じかを見ていきたいと思います。
※画像はクリックで拡大できます
スカルプトモードに入る前に
スカルプトモードを試す前に、最初から表示されている立方体にスカルプトを行おうと思うので、エディットモードで細分化し頂点数を増やしておこうと思います。

スカルプトする際にDynamic Topologyを使用すれば必要無いかもしれませんが、頂点数が無いとスカルプトの効果が見えにくいのでとりあえず細かくします。

スカルプトモードにする
エディットモードからスカルプトモードに変更します。WorkSpaceを「Sculpting」を指定する事で、スカルプトし易い状態になってくれるようです。

スカルプトモードにしたら試しに立方体を左クリックで塗ってみます。デフォルトではブラシにDrawブラシが指定されているので、普通に盛り上げていく事ができます。
スカルプトで使用できるブラシ
スカルプトで使用できるブラシは2.80 betaではアイコンで左側に表示されてます。

ブラシは上から下記の内容となっています。
- Draw スカルプト標準のブラシ
- Clay 粘土のような質感ブラシ
- Clay Strips 細かい粘土のような質感のブラシ
- Layer 層を形成するように盛り上げるブラシ
- Inflate 膨張させるように盛り上げるブラシ
- Blob 球状に盛り上げるブラシ
- Crease 服のシワ、折り目、切り込みを入れるブラシ
- Smooth 滑らかな形状に整えるブラシ
- Flatten 平らにするブラシ
- Fill へこんでいる、盛り下がっている部分を埋めるブラシ
- Scrape こする、ヤスリがけのようなブラシ
- Pinch 摘まんだように変形させるブラシ
- Grab 掴んで変形させるブラシ
- Snake Hook ブラシの動きで頂点を引っ張るブラシ
- Thumb 平らに頂点を引っ張る
- Nudge 盛り上がっている箇所を動かす
- Rotate ねじる、回転させる
- Mask ブラシをかけた部分を、変形できないようにマスクする
- Simplify 頂点形成を簡略化する
- Box Hide ボックス形状に選択箇所を非表示にする
- Box Mask ボックス形状に選択箇所を変形できないようマスクする
Dyntopo(Dynamic Topology)を有効にする
Dyntopo(Dynamic Topology)を有効化する事で、ブラシをかけて盛り上げた箇所を細分化する事ができます。
Dyntopoを有効化しないと、最初の頂点数のまま盛り上がり大きくなってしまい、面が大きくなるだけで滑らかな形状を形成できなくなります。
そのため、スカルプトでモデルを形成していくのには必須な機能では無いかと思います。

Dyntopo(Dynamic Topology) はプロパティにある設定のチェックボックスをONにする事で有効化されます。
チェックボックスをONにする際に出る警告の通り、頂点カラーやUVマップが消えてしまうので、もし設定してある作成途中のモデルに対してONにする場合には注意が必要です。

DyntopoのチェックボックスをONにする事で、ブラシで盛り上げた際に面が細分化されている事が確認できます。これでどんどん大きくしていっても滑らかな形成を行う事ができます。
Dyntopoの設定項目の内容は下記の通りです。
- 細部のサイズ 細分化された面の辺の長さ、値が小さい程細かく細分化される
- Refine Method メッシュの生成方法の指定、長い辺を分割したり、短い辺を統合したりする指定
- Detailling 細分化される際のサイズが、メッシュの表示上の大きさに影響されるか指定
- スムースシェーディング ONにすると、面の見た目が滑らかになる
- リメッシュ メッシュの形成を指定軸で対称化したり、再形成して最適化できる
面が裂けてしまったり、壊れたようになってしまった場合、「リメッシュ」の最適化で直ったりしました。
スカルプトで良く使いそうなショートカットコマンド
- Fキー ブラシサイズの変更
- SHIFT+Fキー ブラシの強さ変更
- SHIFT+Dキー Dyntopoの細部のサイズ変更
- Ctrl+Dキー Dyntopoの有効無効切り替え
- SHIFT+左クリック スムーズをかける
- Ctrl+左クリック ブラシの効果を反転させる
おまけ
練習で猫を作成、己の無力さを痛感し製作終了。でもスカルプトは楽しい・・・・
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