【Blender】Blender 2.8でキャラクターモデリング その2 頭部分

前回ボディを作ったので、今回はそれに乗せる頭の部分を作ってみました。ボディと同様、ベースモデリング→スカルプト→リトポロジーという手順を踏みました。作業中に、とあるアドオンを使うようになって結局ボディ部分も作り直しました(汗

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キャラクターの顔を作るにあたって

前回の投稿は下記になります。

- 【Blender】Blender 2.8でキャラクターモデリング その1 ー

キャラクターの顔を作るにあたって注意すべき点として、顔を正面からみた際の一番外側の輪郭が、顔を横から見た際にはどのようになっているかを意識する必要があります。

正面から見た一番外側の輪郭は、横から見た際には顎から耳え繋がって行くラインになっている事を考慮する必要があります。

これを意識しないで正面から見た顔をそのまま丸くしてモデリングすると失敗し、後で違和感に気付いた場合でも修正し辛くなってしまうと思います。

なので最初に耳を作成し、顔を作る際の目安にしたいと思います。

耳の作成

最初に耳の形を大まかに作ります。

作成した大まかな耳に対して、スカルプトモデリングで調整していきます。Dyntopo(ダイナミックトポロジー)のチェックボックスをONにして、頂点数を増やしながら形をさらに整えていきます。

スカルプトモデリングができたら、頂点数が多いのでリトポロジーします。リトポロジーする際には後述するアドオン、「Bsurfaces」や「LoopTools」を使うとやり易くなります。

これで耳ができました。

顔の作成

耳が作成できたので、この辺だなと思う所に仮置きして目安にしつつ、顔の作成を行って行きます。

お面を作る感じで顔の前面を作っていきます。頂点のトポロジーを「耳と顎を繋ぐライン」を意識して構成して行く事で、自然と顔の形ができて行きます。

しかし後頭部の丸みを作るのに通常の頂点押し出し方法では苦戦し、結局スカルプトモデリングする事にしました。

頂点をカーブさせる「Mira Tools」アドオンがBlender 2.8に対応していれば・・・・(涙

スカルプトするために、一旦面に穴が空いていない状態にするための面張りを適当に行いました。

動かしたく無い顔前面の部分をマスクして編集できなくして、Dyntopo(ダイナミックトポロジー)をONにしてスカルプトしていきました。スムーズブラシを使う事で丸みを付ける事が容易になります。

マスクしたのは、スカルプトだとカクっとした部分の表現が難しいため、スカルプトで形状を崩さないためです。

首もついでにスカルプトで生やしておきました。

スカルプトして形状を整えたら、リトポロジーします。リトポロジーの際に先程塞いだ目や口の部分を開くようにします。また、別オブジェクトで作成した「耳」を後で接続する事を考慮して耳の部分を空けるようにトポロジーを形成します。

これで頭から首にかけて形ができたので、次は頭に耳を接続します。

交差(ブーリアン)の機能で耳と頭を繋ぐ。

耳を接続する際に、手作業で一頂点づつ調整して顔と耳を繋いで行くのは中々大変ですし、顔のカーブが崩れてしまったりするかもしれません。

今回は「交差(ブーリアン)」という機能で、顔と耳が繋がる部分の頂点を生成します。

顔の耳を繋ぐ予定の部分の穴を、適当に面張りで埋めます。リトポロジーの時に空けた意味が無いような気がしますが・・・・(涙

接続部分の頂点が見易いというメリットがあるかもしれません(汗

顔と耳のオブジェクトをCtrl+Jで結合したら、耳部分のみを選択状態にして、メニューの「面」→「交差(ブーリアン)」と選択します。

耳のオブジェクトに関しては、ブーリアンを選択した際に消えてしまうので、複製を取ってそれを顔に結合した方が良いです。

ブーリアンを行った結果、耳と顔が接する部分に頂点が生成され、耳のメッシュをスパッと顔部分で断ち切った感じになりました。これで顔と耳の接続が容易になります。

再び複製した耳オブジェクトをCtrl+Jで顔オブジェクトに結合し、頂点のトポロジーを調整しつつ面張りで繋ぎます。

これで顔と耳が繋がりました!

頭と体を繋ぐ

前回作成した体のメッシュと、今回作成した頭のメッシュを繋ぎます。

リトポロジーの際に頭と体が容易に繋がるように、首部分の頂点数をお互いに揃えておいたので接続は比較的容易でした。

頭と体を繋ぐのに特別な事はしていませんが、頭部分のリトポロジーの過程で使用したアドオンが非常に使い易く効果的だったため、体部分も結局リトポロジーし直しました。

今回はそのアドオン二点を軽く紹介して終わりたいと思います。

アドオンの紹介

次の二つのアドオンはリトポロジーの際に非常に重宝しました!

Bsurfaces

Gペンシル(Annotate)で線を引いて面張りしていけるため、リトポロジーの際には頂点の流れを決めての面張りが非常にし易くなります。以前はBlender 2.8には未対応でしたが、現在は標準アドオンとして最初からBlender 2.8に搭載されていますので気軽に使う事ができます。

詳しい使い方や詳細に関してはこちらの記事をどうぞ!

ー Bsurfaces紹介のページへ ー

LoopTools

こちらもBlenderの標準アドオンとして2.8以前から搭載されているアドオンです。幾つかの機能の中でも、「Space」という頂点間の間隔を等間隔にしてくれる機能がリトポロジーの際に便利でした。

詳しい使い方や詳細の記事です!

ー LoopTools紹介のページへ ー

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