【CLIP STUDIO PAINT】自作ブラシを作って、簡単に木を描く方法

背景の木を描く際に良い方法は無いかと調べていた所、クリスタでは自作ブラシで緑の生い茂った木を簡単に描く方法があるという事がわかりました。実際にやってみた所、自作ブラシの便利さが身に染みてわかったので自分用のメモも兼ねて、まとめてみたいと思います。自作ブラシ、かなり応用が利きそうな便利機能です!
自作ブラシの作り方
クリスタの機能の一つである、ブラシの作成。よく、Clip Studio Assetsなどで配布されている物をダウンロードして使わせて頂く事はあるものの、自分で作って見る事は今までしてきませんでした。
しかし、一度作成してみると意外と簡単に自作ブラシは作れるんだと感じました。
キャラを描くのに注力して、背景は極力時短したいけど自分で描きたいという方はぜひ自作ブラシを試してみるのはいかがでしょうか。
今回は背景でも良く使われる木と生い茂る葉っぱを例に自作ブラシで背景用木を描いて見ました。
以下、自作ブラシの作り方です。
1、素材の作成と登録
自作ブラシの先端形状として登録するために、葉っぱが生い茂っている感じのシルエットを描きます。
自作ブラシを高解像度のイラスト作成で使用する事も考慮して(A4の2894×4093等)サイズは500×500程の大きさで作成するのが良いようです。
一つ描き終わったら、複製してちょっとづつ回転させてまた複製、回転・・・と繰り返してバリエーションを増やしておくと、後で葉っぱのパターンが豊富になってよりそれっぽく見えます。
ここで、レイヤープロパティの「表現色」をグレーorモノクロにしておかないと、素材の色がそのままペンで描かれてしまい真っ黒になってしまうので注意です。

素材の作成が終わったら、メニューの「編集」→「素材登録」と選んでいき素材のプロパティを表示します。
素材名で検索しやすくするように、分かりやすい名前を付けてあげます。
「ブラシ先端形状として使用」にチェックを入れます。
素材保存先を選択してOKボタンを押します。素材保存先は予めフォルダを新規作成して作っておくと散らからなくて良いと思います。

この素材登録を、先ほどちょっとづつ回転して複製した分だけ行っていきます。
自作ブラシの作成
素材フォルダを確認すると、先ほど作成して素材登録した葉っぱシルエット達が確認できると思います。
この葉っぱシルエット素材を自作ブラシの先端形状としてセットするのですが、自作ブラシを一から初期設定でつくるよりも、既存のブラシを複製してそこに設定していく方が楽なので、今回はGペンを複製して使っていきます。
Gペンを右クリックして「サブツールの複製」を選択して複製します。

複製したGペンを選択した状態で、ツールプロパティのスパナの形をしたアイコンをクリックして「サブツール詳細パレット」を表示します。
これ小さくてわかりにくいんですよね・・・・(汗

サブツール詳細パレットを表示したら、「ブラシ先端」、「散布効果」、「ストローク」の三つの設定項目を設定していきます。
「ブラシ先端」設定の、先端形状を「素材」にして、右下の素材登録アイコンをクリックしてブラシ先端形状に作成した葉っぱシルエット達を全て登録していきます。

「散布効果」、「ストローク」に関してはそれぞれ使う人によって適した値は違うと思うので、参考までに画像のパラメーターと見比べて貰えればと思います。
ただストロークの間隔に関しては、葉っぱが連続して重なって出てしまうので「固定」に設定した方が良いと思います。
また、ストロークの繰り返し方法に関しても「ランダム」に設定しないと、ブラシの先端形状を複数登録した意味が無くなるので設定します。


これで自作ブラシの作成は完了です。試しにトントンと一度づつ叩くように自作ブラシで描くと、複数パターンの葉っぱシルエットが描かれている事が確認できると思います。

自作ブラシで木を描いて見る
生い茂った葉っぱの形が描ける自作ブラシが、これで完成しました。試しにこの自作ブラシを使って木を描いてみます。

自作ブラシで、木の幹に葉っぱを置いていく形で描いていった後で、葉っぱに対して自作ブラシを使って影つけ、ハイライト付けを行って描いた木です。
もしこの木の葉っぱ一枚一枚を手書きしていたら、とてつもない時間がかかるかと思います。どれだけ時短できたかが実感できるかと思います。
自作ブラシを作り終わって
今回は木の葉っぱを作成しましたが、応用すれば青空に浮かぶ雲、草原の草花など、さまざまの物が効率良く描けるようになるのではないかと思いました。
時短しつつもオリジナリティのある背景を描きたい場合、自作ブラシは非常に役立つ機能だと思います!
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