Sculptrisで作ったモデルをBlenderでリトポロジーする!

Sculptirsでの人体のモデル作成は大変やりやすく、体の隆起を表現するのにも大変重宝しますが、頂点数が多くなってしまいゲームのキャラクターとして使うには重かったりすると思います。
今回はSculptrisで作成したモデルを、Blenderで「リトポロジー(再構成)」して頂点数の遷移を見て見たいと思います!
リトポロジーする利点って?
スカルプトモデリングで作成したモデルはリアルに仕上がりますが、その分頂点数が凄い事になったりします。
数万~場合によっては数十万なんて頂点数になってしまい、そのままゲーム中に何体も出したら処理落ち、なんて事になるかもしれません。
頂点数を削減するだけなら、Sculprisなら「SUBDIVIDE ALL」を、Blenderなら「ポリゴン数削減」のモディファイアーを適用するれば良いじゃない、と思うかもしれませんが、その場合全体的に満遍なく削減されていくので、モデル中の溝やエッジなどの折角メリハリを付けた部分が消えていってしまいます。
こうしたメリハリをつけた部分を残しながら、頂点数を削減できるこのリトポロジーという作業は、リアルタイムレンダリングの対象となるゲーム中のキャラクター等には必須の作業といえるかも知れません。
また、頂点の流れや並びを意識してモデルを再構成できるので、アニメーションした際の頂点の動きをイメージしながらリトポロジーする事で、ボーンを動かした際の違和感を少なくする事にも一役買うのではないでしょうか。
とにかくSculptrisでモデル作成!
前回作成した「おっさんモデル」以来のモデリングとなります。
なんでおっさんなんか作成したんだ!女の子作るぞ!女の子作るぞ!(涙
モデリング開始、とにかく全体的な形を作ろうとモリモリしていきます・・・。
相変わらず「手」の作成は苦戦・・・・。
しかし今回は編集頂点のマスク機能がある事に気がついたので、隣の指を間違って盛り上げたりはしなくなりました・・・・(汗
なんやかんやあって、とりあえずベースのモデルを作成しました!
これをBlenderにObj形式で持って行きます!
Blenderでリトポロジー開始!!
早速BlenderでOBJファイルをインポートしました。
編集モードで確認すると、すさまじい頂点の密集具合がはっきりわかります!
Sculptrisで作成したこのモデルの頂点数はこの時点で44,491となっていました。
リトポロジーする事で頂点数はどれくらい減るのでしょうか?
早速リトポロジーするための設定を行って行きます。
リトポロジーの作業をし易いように、3Dビューエディター部分の設定を行います。
マグネットのアイコンの「トランスフォーム時のスナップ」をON、「スナップする要素の種類」を「面」に変更、「対象上のスナップ位置」を「近接」に変更、「自身にスナップ」をON、「各要素を他のオブジェクトのサーフェイス上に投影」をONにします。
次に、「平面」のオブジェクトを追加します。この平面をリトポロジーに使って行きますので、次のモディファイアーを平面に設定して行きます。
左右対称の編集なので、とりあえず「ミラー」を追加します。X軸をまたがないように、クリッピングをONにしても良いと思います。
「細分割曲面」も追加します。これで大まかに面を割っても、後々細分化の数を増やせば、よりスカルプトモデルの形状に近づける調整が行えて便利です。
もっともメインとなる「シュリンクラップ」を追加します。ターゲットのメッシュにスカルプトモデルを指定する事で、平面がこのモデルを沿う形で配置されるようになります。「表面上に保持」のチェックボックスも忘れずにONにします。
後は平面でスカルプトモデルを覆うようにして、リポトロジーして行きます!
起伏を意識して平面を伸ばして行くのが良いようです。
また、編集中分かりやすいように平面の色をマテリアル指定で変えてあります。
全身のリポトロジーが終わりました!
肝心の頂点数ですが・・・・・別オブジェクトにした目も合わせて、「6,795」という頂点数になりました!
44,491という数から大分減りましたね・・・・・!
これはモディファイアーの細分割曲面を適用しない場合の頂点数ですので、細分化の数を増やせば、頂点数も増えますがさらにスカルプトモデルの滑らかさに近づける調整が行えます。
Blenderでリポトロジーを行ってみて・・・・
スカルプトモデルがBlenderでリポトロジーできた事は有難いですが、やはりモデルを作り直してる感は有り、大変だなぁと感じる事もありました。慣れれば容易になる物なんでしょうかね?(汗
このリポトロジーに特化した有料のモデリングソフトなんかもあるようなので、もっとやり易い方法があったり、ソフトがあるようであれば、ぜひ知りたいと思いました!
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